SEOも制作も、同じチームでやる理由

SEOも制作も、同じチームでやる理由
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「制作もやっているんですか」

こういった質問を受けることがある。

SEOを専門にする会社と、Web制作会社が別々に入るプロジェクトは珍しくない。デザインやコーディングには、それぞれ専門の技術がある。分けること自体に問題があるわけではない。

ヴィヴァルディ・インクは、情報設計からデザイン、コーディングまで、同じチームの中で進めている。理由は単純で、SEOと制作を分けると、そのあいだに調整の工程が増えるからだ。

会社が分かれると、間に工程が挟まる

制作は制作会社に、SEOは別の会社に発注する。

SEO会社が公開後から参加するケースでは、URLも、ページ構成も、内部リンクも、すでに決まっている。その構造の中でできることであれば、もちろん改善はできる。タイトルを直す、記事を追加する、そして内部リンクを見直すなどだ。

しかし、構造そのものに手を入れるとなると話は変わる。URLを変更したいや、パンくずの出し方を変えたい、canonicalの出力を修正したい、または構造化データをテンプレート側から出したいなど、ここまでくるとSEO会社だけでは完結しない。制作会社に修正を依頼することになる。

そのとき、何を目的にした変更か、どこまで触ってよく、どこは触らないか、それを別の会社に伝える必要が出てくる。当然、制作会社側から確認も返ってくる。

どちらが悪いという話ではない。会社が分かれている以上、必要になる工程だ。

情報設計とコーディングが、同じチームの中にある

ヴィヴァルディ・インクでは、この会社をまたぐ伝達がない。サイトマップやURL構造を考える段階から、SEO担当と制作担当が同じプロジェクトに入る。情報設計を決め、そのまま実装内容まで落とし込むのだ。構造化データをどのページに入れるかも、この段階で決める。

構造化データだけではない。パンくず、内部リンク、title、canonical、そしてXMLサイトマップなども、必要なものは最初から設計に含める。もちろん、社内でも確認や説明は必要だ。ただ、SEO会社から制作会社へ依頼を出し、意図を説明し、実装後にまた確認するという伝言ゲームは起きない。

工程がなくなるわけではない。工程のあいだにあった、余計な往復が減る。

制作費の中に、最初からSEOの土台が入っている

制作を発注し、公開して、その後でSEO対策を発注する。これもよくある順番だ。

ヴィヴァルディ・インクの場合、基本的にはこの順番を前提にしていない。サイトマップを考える段階から、検索エンジンがサイトをどう理解するかを考える。同時に、その会社が何をしているのか、誰が情報を発信しているのか、サービスや実績、記事がどうつながっているのかも整理する。

AI検索についても考え方は同じだ。AI対策という名前の特別な機能を付けるわけではない。人間だけでなく、検索エンジンやAIにも、サイトの運営主体や情報同士の関係が分かりやすい構造を作る。その手段のひとつとして、必要に応じて構造化データも実装する。

こうした部分は、制作後に追加するオプションではない。最初から制作の中に含まれている。もちろん、公開後の改善がなくなるわけではない。検索結果を見ながらタイトルを変えることもある。記事を増やすこともある。最初から完璧なサイトを作れるわけではない。

ただ、公開後の改善と、公開した直後からサイト構造そのものを作り直すことは違う。最初に避けられたはずの修正から始める必要はないのだ。

デザインは、デザインとして考える

情報設計とSEOの話ばかりすると、デザインを軽く扱っているように聞こえるかもしれないが、そうではない。SEOとUI/UXは関係しているが、同じものではない。検索エンジンに分かりやすくても、人間にとって使いにくいサイトでは意味がない。

ユーザーが迷わず情報にたどり着けるかどうか、次に何をすればいいか、見ればすぐ分かるかどうか、問い合わせまでに余計な負担がないかどうか、こうした部分は、デザインやUI/UXの領域として考える。社内のデザイナーが、この部分を担当する。情報設計を先に整理しておけば、デザインの段階でサイト構造そのものを考え直す必要も少なくなる。どの情報を、どの順番で、どう見せるか。そこに集中できる。

同じチームでやる、というシンプルな話

SEOに強い会社が制作を外部に出すのは、専門性を分けるという意味では合理的だ。ヴィヴァルディ・インクが制作まで同じ体制で行っているのは、それとは別の考え方による。SEOを制作後の付加価値として足したいわけではない。

そもそも、検索されることを想定して作るWebサイトから、検索の設計だけを切り離す理由があまりないと思っている。情報設計からコーディングまでを一つの体制に置けば、会社をまたぐ伝達のロスは減る。意思決定も早くなる。SEOやAI対策の土台も、公開後に付け足すのではなく、最初から制作の中に入れられる。

このコラムでこれまで書いてきたSEOやAIOの話も、社内の制作体制でそのまま実装できる。考えるだけではなく、作るところまでやる。

ヴィヴァルディ・インクがWeb制作を社内で持っている理由は、そこにある。Webサイトの新規制作やリニューアルを考えている段階であれば、情報設計のところから相談してほしい。

ご相談はこちらのフォームからお問い合わせください。

文:脇谷怜生弥(わきや れおね)
ヴィヴァルディ・インク株式会社代表取締役。株式会社サイゾー取締役時代には、グループ15媒体、月間最大3億PVのメディア群を統括。現在はWebメディアや企業サイトを中心に、SEO・AIO、広告運用、サイト保守などの支援を行っている。